あこがれ

二ヶ月間インターンシップで参加しNUKEを勉強させていただきました。

その中で作品作りの機会をいただき映像作品を制作いたしましたのでこのブログ記事でご紹介いたします。
作品に登場する昆虫はフリーのモデルをお借りしました。

タイトル「あこがれ」です。是非HD画質でご視聴下さい。

こちらはブレイクダウンになります。

この映像作品を作る上で行ったことをブログにまとめていきます。

まず、実写映像の調整を記載します。

撮影をした映像では「海の色」が綺麗じゃなく印象が少し暗かったので

海のロト海のロト+カラコレ

(左・カラーコレクション前)                                          (右・カラーコレクション後)

海のみをマスクで切り海の色を明るい印象になるように調整し更に

切ったマスクをカメラの動きに合わせる為にトラッキングしアニメーションをリンクさせました。

トラッキング_ロト

上記での写真では消していますが撮影した時にBB弾を置いていました。

BB弾消し前 バレ消し前

バレ消し後(BB弾削除画像)

このBB弾も海と同様にマスクを切りトラッキングデータを参照しアニメーションさせました。

BB弾を置いていたのは太陽の位置や影の方向等の情報を得る為に設置し、これから得た情報も元に影の方向を3DCG上で再現出来るのではないかと考え設置しました。

続いてカットごとの海の色ですが

それぞれのカットの海の色を出来るだけ同じ色味に合わせたいと思い色の具合を数値的に合わせるよう調整していきました。

カット切り替え色合わせ1C3の別カットの切り替わりの色調整

ここからは3DCGを用いて行った内容になります。

実写の映像をNUKE上で3Dトラッキングを行いカメラ情報を3dsMaxにFBX形式で出力しました。

このBOXは3DCGのモデルを配置しやすいようにあらかじめNUKE上で作成しています。

Nuke_FBX3dsmax

カメラのアニメーションやBOXを3dsMaxへ出力出来ました。

この作品では3DCGモデル「蟻」・「蝶」は著作権フリーの3DCGモデルをお借りいたしております。

NUKEから出力したBOXの位置を参考に3DCGモデルを配置し、レンダリングを行いました。

要素

 

ライティングにはシルバーボールを使用しHDR画像を作成したものを使用しています。

レンダリングした3DCGを要素ごとに合成しましたが3DCGモデルが画として視覚的に立たなかったのでGradeノードやSaturationノードを使用してカラーコレクションを行い「蟻」の色を濃くし「紙」の色を変更していきました。

ari_comp_shadowari_comp_grade

(左・カラーコレクション前)            (右・カラーコレクション後)

これで少しは「蟻」というのが視覚的にわかりやすくなりました。

次に「蝶」ですが「蟻」同様に要素でのコンポジットを行った後に

Verocity・Depthといった3DCG上での情報を使用しブラーをかけました。VerocityにはVectorBlurノード、DepthにはZBlurノードを使用しています。

要素によるブラー

これらの様々な情報をNUKEで合成を行い「あこがれ」という作品を制作いたしました。

(蝶のエフェクト・蟻の吹き出しアニメーションのみAfter Effectを使用)

アニメーションですが「蟻」にはCATでリグを組みモーションをさせ

「蝶」のアニメーションは群衆シミュレーション使用しましたが動きが機械的であったため手付のアニメーションを追加しました。

アニメーション等

 

事細かに記載いたしましたが楽しく制作した事が伝われば幸いです。

ご閲覧ありがとうございました。

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この作品を制作した学生は、現在就職活動中です。
ご興味持たれた会社様又は話をお聞きになりたい
ご担当者様が、いらっしゃいましたら下記まで、メールを
頂ければ幸いです。

大阪情報コンピュータ専門学校
谷本 成周 宛

メールアドレス:
tanimoto(AT)oic.ac.jp

(AT)のところは(@)に変えてご送信下さい。

 

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